もっちもち

うふふ

純粋な君の全ての為に私の力は全部ふさがれた。 昨日と同じくらいにその事を知っている。

ブログを書こうと思って普段は気にすることがない今日の日付を見てやっと気がついた、驚くことに3ヶ月が経つ。
人間の脳や月日の経過というのは非常に都合がよくできていて、忘れたいと思うことは忘れさせてくれるらしい。

ただ、あの頃の自分だけはいつまでも消えることができずに閉じ込められてしまったようで、わたしはあのカーテンのない、ブラインドで日を閉ざす隙間風と朝日を遮ることができない小さな部屋の光景をいまでもくっきりとまぶたの裏に思い描くことができる。
よくお酒をこぼした変な柄のカーペット、血がついたソファのカバー、並べた2人のテレキャスター、2人でよくタバコを吸ったこたつ、几帳面に拭かれた机の上に置かれたのはわたしがあげた灰皿。

あの部屋は全てもうあの頃のあとかたもなくなってしまっているのに、その終わりを見ることのなかったたわたしにはあの部屋はまだそのままの姿で思い描くことができる。わたしだけが取り残されたまま、ひたすらに時間が過ぎていく。
幻のように幸福で、叫びたくなるほど残酷な日々。
全てが色鮮やかに感じた。永遠を信じてしまいそうになるほどに、その想いが幸せであればあるほど、痛みに変わる代償を思い知らせたのもまたあの人だった。
短すぎた永遠のような日々は抱えて歩くには重く、過ぎていく時間の力を信じることもできなかった。だから置き去りにすることにする。